最高裁判所HP 知的財産裁判例集より

アニメ「シンデレラ」格安DVD事件

東京地裁平成27.10.2平成27(ワ)13270著作権侵害差止等請求事件PDF

東京地方裁判所民事第40部
裁判長裁判官 東海林 保
裁判官      広瀬 孝
裁判官      勝又来未子

*裁判所サイト公表 2015.10.9
*キーワード:格安DVD、擬制自白

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■事案

保護期間が満了したアニメ「シンデレラ」などを収録した格安DVDの複製、販売を巡って争われた事案

原告:映像ソフト企画制作会社ら
被告:出版社

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■結論

請求認容

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■争点

条文 著作権法22条、114条2項

1 侵害論
2 損害論

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■事案の概要

『原告らは,被告に対し,本件台詞原稿及び本件日本語字幕の著作権(複製権及び譲渡権)に基づく侵害停止・予防請求権として,被告商品の輸入,複製及び頒布の差止めを求めるとともに,主位的に不法行為に基づく損害賠償請求権として,予備的に不当利得返還請求権として,それぞれ損害額ないし利得額1289万6940円及びこれに対する平成27年6月6日(本訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める』事案(2頁)

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■判決内容

原告らは、被告が原告らに無断で著作物目録記載の各アニメーション作品の日本語台詞原稿(本件台詞原稿)に係る音声及び本件日本語字幕をそのままアニメーション動画とともに別紙被告商品目録記載の各DVD商品に収録(複製)し、販売しているほか、複製されたものを輸入しているとして著作権侵害を主張。原告らの損害額は、著作権法114条2項によりそれぞれ1289万6940円である旨を主張しました(2頁)。
これに対して、被告は、本件口頭弁論期日に出頭せず、陳述したものとみなされた答弁書の「請求の原因に対する認否」欄には「追って答弁する。」としか記載しておらず、他に準備書面も提出しないことから、裁判所は、被告は請求原因事実を明らかに争わないものとして、これを自白したものとみなされると判断。原告の主張を全部認容しています。

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■コメント

被告出版社には従前の訴訟では出版分野の紛争に強い訴訟代理人がついていましたが、本件では代理人がおらず、対応を放置した結果、擬制自白が成立しています。

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■過去のブログ記事

2015年04月13日記事
アニメ「三人の騎士」DVD事件(対コスミック出版)

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■参考判例

「白雪姫」格安DVD事件(対コスミック出版事件)
東京地裁平成27.8.28平成25(ワ)32465著作権侵害差止等請求事件
判決文PDF