中京大学浅岡邦雄先生が主催されておいでの「出版法制史研究会」の第6回例会が2012年5月12日に開催されます。
関心をお持ちの皆様が多数ご参加されるのではないでしょうか。

出版法制史研究会(中京大学・浅岡邦雄研究室) - Yahoo!ブログ

日時:2012年5月12日(土)午後1時30分より

会場:大妻女子大学 図書館棟5階会議室 
最寄り駅:JR中央線・市ヶ谷駅下車徒歩10分
     地下鉄半蔵門線・半蔵門駅下車(5番出口)徒歩5分
     地下鉄有楽町線、南北線、新宿線・市ヶ谷駅下車(A3番出口)
     徒歩10分

発表論題

酒井麻千子:著作権法における「独創性」概念について
        —大正・昭和初期における学説検討を中心に
   
福井 純子:宮武外骨と著作権侵害問題
                  
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※研究会終了後、懇親会を予定しておりますので、こちらにもぜひご参加ください。

◎準備等の都合がありますので、研究会・懇親会の出欠について
下記の方法でご連絡ください(研究会・懇親会それぞれの出欠をお願いします)。

・メールの場合:kasaoka@lets.chukyo-u.ac.jp

・ファクシミリの場合:052−761−2247(浅岡先生ご自宅FAX宛)

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■追記(2012/05/13)

昨日の出版法制史研究会@大妻女子大
東大大学院博士課程の酒井麻千子さんによる「著作権法における「独創性」—大正・昭和初期における学説検討を中心に」では、活動写真といった、新しい技術が入ってきたことによる、写真の著作権の創作性概念への影響などが検討されました。
この点については、大家先生から明治初期の写真条例などへの配慮、吉岡先生からは浪曲などの音楽性の観点からの言及がありました。

つづく福井純子先生の「『資料近代日本史』と宮武外骨」では、宮武の著作物が広範に盗用されている状況での宮武の民事、刑事での対応を検討。1930年代の著作権法制とともに、著作権に対する当時の一般的な意識の程度がよく分かる事例紹介でした。
白田秀彰先生や国会図書館の小林さん(『雑誌新聞発行部数事典―昭和戦前期 附.発禁本部数総覧』編集)も発言されておいででした。
浅岡先生からは、宮武の代理人となった弁護士今村力三郎の文庫(専修大学)の重要性について言及があり、今後の研究の深化が期待されるところです。