知的財産権とデザインの教科書
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2009年12月28日刊行の日経デザイン編「知的財産権とデザインの教科書」は、渡邊知子弁理士、龍村全弁護士によるインダストリアルデザイン系の法律関係(意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、契約)を解説するものです(本文全189頁)。
「日経デザイン」2004年9月号から2009年11月号までに「知財ニュース解説」や「知財ショートセミナー」に掲載された記事から46編が選ばれていて、ヴィジュアル的にも読みやすい体裁となっています。
シャンプーのパッケージデザイン(意匠法)から始まって、携帯電話のインターフェイス(部分意匠)、正露丸事件(商標)、ピーターラビット事件(著作権、商標)、ひこにゃん事件(著作権、契約)、模倣品対策(不正競争防止法)と、読み物としても面白いものとなっています。
意匠法と著作権法が交錯するインダストリアル系デザインの取扱いはいつも悩みどころですが、知財年報2009年版の特集:「応用美術の法的保護」などと一緒に読んでみると一層理解が深まるかもしれません。