NHKとその関連団体が番組制作会社に制作業務を委託する際の統一基準契約書ひな型をNHKが策定、公開しました(2009年5月18日公表)。

日本放送協会「放送番組に関する番組制作会社との取引基準」PDF


下請法や「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン」(総務省)の趣旨を踏まえ、3種の委託区分について適用される業務委託基本契約書と個別契約書のひな型を用意。
著作権の帰属や業務委託料の30%前払い(外部制作の場合)などが明示されていて、コンテンツ制作会社との取引の公正な慣行の確立の一助となるのではないでしょうか。
なお、プロダクション企画や放送権購入など取引形態がいくつかあるアニメ番組については適用除外となっています。
現在、アニメ番組については基準を策定中のようですが、日本動画協会との詰め、声優さんのギャラの支払いなど検討項目があるようです。


■関連資料

総務省平成21年2月25日リリース「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン」の策定について

総務省「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン」PDF

NHK平成16年4月制定平成20年3月一部改正「番組制作の委託取引に関する自主基準」(別紙「アニメ番組に関する契約の考え方」)PDF