著作権の今年一年を振り返るものとしては、著作権情報センター(CRIC)
の月例講演会「最近の著作権判例について」とこの「I.P.Annual Report
知財年報」があります。

今年一年の知財法判例の動きとして、渋谷達紀先生が執筆されていて
著作権法については19頁以下から、また学説の動向としては今村哲也
先生が43頁以下で文献を網羅されておいでです。

これらの文献や判例を眺めていると、今年も著作権についていろいろ
議論されていたんだなあ、と感慨ひとしおです。

文献のなかであたってみたいと思ったのは、著作権制度の歴史に関す
る園田暁子先生の連載「著作権と文学者」で、「ワーズワースと著作権」
「ディケンズと国際著作権」「ディケンズとアメリカ、ドイツの出版社」
「アンソニー・トロロープと著作権に関する王立委員会」『知財研フォーラム
72〜75号所収のものです。

知財年報2008渋谷達紀、竹中俊子、高林龍
「I.P.Annual Report 知財年報2008」
(別冊NBL123号)