GLAYの楽曲の著作権をめぐって前所属事務所「(株)アンリミテッドグループ」と揉めているようです。


「GLAYが元所属事務所から訴訟を起こされる 」
GLAYが元所属事務所から訴訟を起こされる エキサイトニュース

週刊現代2006年08月19/26日号に関連記事があります。

出動!『WG特捜隊』スクープ・ワイド10連発!!
あの人気者が「大沈没」

【GLAY】“育ての親”が「恩知らず!」と怒りの提訴へ
週刊現代Online


その記事によると訴状の請求内容としては、

1著作権の帰属の確認
2ジャスラックから受け取った著作権使用料の返還


のようです。

前所属事務所としては、ここまで育てるのに
何百億円もかけて」いるので、そうやすやすとは
手放せないということ。


GLAYの独立の経緯についてはこちらの記事。

■「独立もGLAY中ぶらりん…」
デイリースポーツonline(2005.10.26)

■「GLAY「アミューズ」へ、サザンと仲間」
GLAY「アミューズ」へ、サザンと仲間 - nikkansports.com 芸能ニュース(06.2.15)


もともと東芝EMI傘下「アンリミテッドレコード」から
売り出されていたわけですが、
いまでも「G4」などが東芝EMIから販売されていますので
レコード会社との関係も含めて白紙に戻していたと
いうわけではないようです。

現在、TAKUROの個人事務所「ラバーソウル」がプロダクション
(音楽出版社)として機能しているようです。
ジャスラックのサイトで「ラバーソウル」の名前を見ることが
できます。

ジャスラックの登録状況からすると前所属事務所とは、
著作権の管理について一応の合意はあったと
はじめは単純に思ったのですが、週刊現代の記事を読んでみると
デビューから10年を経て専属契約が切れて契約更新がされず
(そして、事務所との著作権譲渡契約も切れて、
さらにジャスラックとの関係もいったん切れた)
「ラバーソウル」側で独自にジャスラックと信託契約したという
ことかもしれません。

争点としては、従前の専属実演家契約の内容、契約終了後の著作権の
管理に関する合意の成否などとなりそうです。


GLAY公式サイト


■参考(所属事務所との係争)

「鈴木あみ事件」
鈴木あみ事件〜専属契約書の効力を巡る紛争〜


■追記(06.8.13)

ミクシィ内の記事で紹介があった(社)音楽制作者連盟(FMP)の
フリーペーパー(「音楽主義」)。
ライブハウスなどで無償配布中で、5月創刊で現在3号まで刊行されています。


FMP-社団法人 音楽制作者連盟-

音楽制作者連盟|音楽主義


ネットでもその内容を読むことができます。
音楽プロダクションの役割やアーティストとの契約関係、
コンサートイベントの運営など内容盛りだくさんです。

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■追記09.10.23

「東京地裁(阿部正幸裁判長)は22日、人気ロックバンド「GLAY」の元所属会社の「アンリミテッドグループ」(東京都渋谷区)に対し、メンバー4人側に約6億7000万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。判決はヒット曲「HOWEVER」など147曲の著作権が4人に帰属することも認めた。」
(毎日新聞 毎日JP記事10月22日21:52より)


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