平成18年度弁理士論文式筆記試験(選択科目)の問題と論点が
公表されています。
平成18年度弁理士試験論文式筆記試験(選択科目)問題及び論点の公表
■著作権法
『Aは中学受験指導を主たる業務とする予備校である。Aは、自校で国語の指導を行っている教師Bに私立中学受験対策用の漢字ドリルを作成させ、これを一般に販売している。Aの発行した漢字ドリルは、各頁ごとに完結した独立の問題として構成されており、各頁には10題ずつ漢字の読取り、書取りの問題が掲載されている。ドリルの分量は全体で100 頁程度のものである。小学校の教師であるCは、自己が担当する6 年生の国語の授業時間中に、定期的に漢字の小テストを行うため、そのドリルの中から毎回、適宜、1 頁を選び出し、これをコピーして生徒に配布した。Cが行った小テストは全部で10 数回程度である。Cは、小テスト実施後、その答案を添削して生徒に返却し、その講評や解説を行うと共に、小テストの点数を各期末の国語の成績をつける際に考慮することとしている。以上の事実関係の下で、AがCに対して著作権侵害の主張を行った場合、Cはどのような反論をなし得るか、論じなさい。』
論点
1. 著作物性(2 条1 項1 号・12 条)の有無を問う
2. 職務著作(15 条)の成否を問う
3. 著作権の制限規定(35 条、36 条)を問う
■不正競争防止法及び私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
『不正競争防止による退職従業員に関する営業秘密の保護(不正競争防止法2条1項7号8号9号)が退職従業員を雇用する企業に与える競争法上の問題について述べよ。』
論点
1. 不正競争防止法上の請求権の行使と独占禁止法21条の関係について問う。
2. 営業秘密に関する差止請求と「権利の行使として認められる行為」との関係について問う。
公表されています。
平成18年度弁理士試験論文式筆記試験(選択科目)問題及び論点の公表
■著作権法
『Aは中学受験指導を主たる業務とする予備校である。Aは、自校で国語の指導を行っている教師Bに私立中学受験対策用の漢字ドリルを作成させ、これを一般に販売している。Aの発行した漢字ドリルは、各頁ごとに完結した独立の問題として構成されており、各頁には10題ずつ漢字の読取り、書取りの問題が掲載されている。ドリルの分量は全体で100 頁程度のものである。小学校の教師であるCは、自己が担当する6 年生の国語の授業時間中に、定期的に漢字の小テストを行うため、そのドリルの中から毎回、適宜、1 頁を選び出し、これをコピーして生徒に配布した。Cが行った小テストは全部で10 数回程度である。Cは、小テスト実施後、その答案を添削して生徒に返却し、その講評や解説を行うと共に、小テストの点数を各期末の国語の成績をつける際に考慮することとしている。以上の事実関係の下で、AがCに対して著作権侵害の主張を行った場合、Cはどのような反論をなし得るか、論じなさい。』
論点
1. 著作物性(2 条1 項1 号・12 条)の有無を問う
2. 職務著作(15 条)の成否を問う
3. 著作権の制限規定(35 条、36 条)を問う
■不正競争防止法及び私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
『不正競争防止による退職従業員に関する営業秘密の保護(不正競争防止法2条1項7号8号9号)が退職従業員を雇用する企業に与える競争法上の問題について述べよ。』
論点
1. 不正競争防止法上の請求権の行使と独占禁止法21条の関係について問う。
2. 営業秘密に関する差止請求と「権利の行使として認められる行為」との関係について問う。