朝日新聞1月30日月曜東京版14版1頁、3頁より。

インターネット経由でのテレビ番組放送については、現状では「放送」と「通信」の垣根が
あることからなかなか難しい状況です。
こうしたなか、2011年にはテレビ番組放送がアナログからデジタルに全面的に移行。
この地上デジタルテレビ放送補完難視聴対策)としての役割がネットを利用した
番組配信(IPマルチキャスト放送)に期待されていました。

ただ、この場合も「放送」と「通信」という垣根があることから
何らかの法的対応が必要とされていたわけですが、
今回知的財産戦略本部は「補完」にとどまらない、より大きく踏み込んだテレビ番組の
ネットでの利用促進を推し進める著作権法改正案を提言。
たとえば「有線放送」の定義にIPマルチキャスト放送を含むような法改正をする
というものです。

もっとも、記事にもあるようにローカル局CATV局、さらには著作権者などとの
利害調整にはかなりの困難が伴いそうです。


2007年の通常国会への改正案提出を目指すそうですが、どのあたりで落ち着くのか
成り行きが注目されます。