ジャスラック昨日虎ノ門イイノホールで開催されたジャスラックシンポジウム2005「新たなコンテンツビジネスと権利情報のあり方」に参加してきました。
パネリストの津田大介さんのブログで紹介されていたのをきっかけに足を運ぶこととなりました。

音楽配信メモ


基調講演は文化庁の著作権課課長による「コンテンツ流通の現状と課題」。
地上波デジタル放送運用を前にIP通信網を利用した実証実験を来年に控え、著作権法上の解釈等に関して文化庁の対応が述べられました。

続く講演では、テレ朝のライツ推進部長高橋氏が先に経団連が発表したテレビ番組のブロードバンド配信の際の権利者団体利用料率暫定合意に至る経緯について述べられました。


第二部のパネルディスカッションでは、東大の大渕教授によるコーディネートで津田さん以下4名で標記の議論が行われました。


夏場に六本木の国際大学グローバル・コミュニケーション・センターで行われたセミナーの時とはうって変わってしっかり金髪、頭頂部もハリネズミのようになってキメていた津田さん(笑)。
クリエーターの意識改革の必要性、また権利処理が技術革新に追いついていない現状について分かりやすく説明されていました。

最後に津田さんは、パネリストの一人、ジャスラックの菅原理事に対していまブログで話題となっている「耳コピ・ジャスラック警告問題」についても質問されましたが、理事はこの問題は知らないようでした。
理事も同意していましたが、ネット上での「引用」(著作権法第32条)についてある程度のガイドライン的なものの設定が求められるところです。


牧歌組合〜耳コピとエロジャケ〜

エンドユーザーの見た著作権

今回のシンポでは「放送と通信の融合」の問題(TBS・楽天、フジ・ライブドア問題)について高橋氏の述べられたことに同感でしたが、この点についてはまた改めて書いてみたいと思います。