フォントプログラムの海賊版を頒布目的所持していたとして印刷業の男が現行犯逮捕されたという記事がありました。
ITmediaニュース
フォントあるいはタイプフェイス自体の著作権法上の保護については国際法上(ウィーン協定)、また判例上でも議論があります。
わが国の判例上、原則としてフォント、タイプフェイスに著作権は認められていません。
★「ヤギ・ボールド」「ヤギ・ダブル」デザイン書体事件(東京高判S58.4.26 土井輝生「知的所有権法基本判例(著作権法)三訂版」116頁以下)
★岩田書体事件
H 5.11.18 東京高裁 平成05(ネ)1972 著作権 民事訴訟事件
H 5. 4.28 東京地裁 平成04(ワ)4807 著作権 民事訴訟事件
★写真植字機用文字書体事件
H 1. 3. 8 大阪地裁 昭和58(ワ)4872 著作権 民事訴訟事件
★「ゴナU」「ゴナM」タイプフェイス事件
最判H12.9.7 平成10(受)332 著作権侵害差止等請求本訴、同反訴事件
なお、不正競争防止法(第2条1項1号)によるタイプフェイス保護について、モリサワタイプフェイス事件(東京高決H5.12.24)。
本決定では、無体物であっても「商品」に該当する余地を認めており不正競争防止法による保護を認めています。
本決定の実務上の意義について、大阪弁護士会友新会編「最新不正競争関係判例と実務第二版」141頁以下(大槻哲也執筆担当)参照。
ただ、今回の著作権法違反被疑事件は、プログラム著作物の著作権侵害が嫌疑となるためタイプフェイス自体の著作物性を問題とする必要は無いわけです。
デジタルフォントについてのプロブラムの構成内容については、NPO法人 日本タイポグラフィ協会のサイトQ&Aに詳しいのでそちらを参照していただければと思います。
NPO法人 日本タイポグラフィ協会
JTA 文字の知的財産権に関するQ&A
(社)コンピュータソフトウェア著作権協会
コンピュータソフトウェア著作権協会ニュース
ITmediaニュース
フォントあるいはタイプフェイス自体の著作権法上の保護については国際法上(ウィーン協定)、また判例上でも議論があります。
わが国の判例上、原則としてフォント、タイプフェイスに著作権は認められていません。
★「ヤギ・ボールド」「ヤギ・ダブル」デザイン書体事件(東京高判S58.4.26 土井輝生「知的所有権法基本判例(著作権法)三訂版」116頁以下)
★岩田書体事件
H 5.11.18 東京高裁 平成05(ネ)1972 著作権 民事訴訟事件
H 5. 4.28 東京地裁 平成04(ワ)4807 著作権 民事訴訟事件
★写真植字機用文字書体事件
H 1. 3. 8 大阪地裁 昭和58(ワ)4872 著作権 民事訴訟事件
★「ゴナU」「ゴナM」タイプフェイス事件
最判H12.9.7 平成10(受)332 著作権侵害差止等請求本訴、同反訴事件
なお、不正競争防止法(第2条1項1号)によるタイプフェイス保護について、モリサワタイプフェイス事件(東京高決H5.12.24)。
本決定では、無体物であっても「商品」に該当する余地を認めており不正競争防止法による保護を認めています。
本決定の実務上の意義について、大阪弁護士会友新会編「最新不正競争関係判例と実務第二版」141頁以下(大槻哲也執筆担当)参照。
ただ、今回の著作権法違反被疑事件は、プログラム著作物の著作権侵害が嫌疑となるためタイプフェイス自体の著作物性を問題とする必要は無いわけです。
デジタルフォントについてのプロブラムの構成内容については、NPO法人 日本タイポグラフィ協会のサイトQ&Aに詳しいのでそちらを参照していただければと思います。
NPO法人 日本タイポグラフィ協会
JTA 文字の知的財産権に関するQ&A
(社)コンピュータソフトウェア著作権協会
コンピュータソフトウェア著作権協会ニュース
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