南山大学法学部町村泰貴教授のブログ(Matimulog)は軽妙な語り口で人気が高いブログですが、22日付のブログ記事では、2ちゃんねるアスキーアート「モナー」、「墨香オンライン」騒動についてまとめ的に書かれておいでです。

そのなかでこの問題とフォークロア(「民間伝承」「民族文化財」などと呼ばれるもの)保護問題との対比に言及されている点がとても興味深いものでした。
著作権にかかわる諸問題を考える場合の切り口として、こうした視点、論の立て方というもの(学問の常道ではありますが)は常に参考にしたいものです。

Matimulog:「墨香online論議とフォークロア



WIPO(世界知的財産権機関)ではフォークロア問題に関する議論が続けられています。
また、最近の新聞記事ではアメリカのフットボールチームの名前にインディアンの部族の名称を使用するなという申し入れがチームに対してあった旨が伝えられています。

なお、WIPOでの第7回フォークロア政府間委員会(2004年11月)について、伊佐進一伝統的文化表現の保護をめぐる議論コピライト44巻527号24頁以下参照。

追記:朝日新聞2005年5月18日付(東京版)に『フラダンスに「著作権」?』(赤田康和記者執筆)と題してフォークロアと著作権に関する記事が掲載されています。(2005.10.26)

追記:WIPO第8回フォークロア政府間委員会(2005年6月)について、伊佐進一第8回知的財産と遺伝資源、伝統的知識及びフォークロアに関する政府間委員会の概要コピライト45巻533号20頁以下参照。(2005.10.27)