渋谷文化村で開催中のフランス国立ギュスターヴ・モロー美術館所蔵作品展を観て来ました。
ここのところ文化村は幻想系というか象徴派系といいますか、そっちの流れの展覧会が続いています。
正直モローの作品はそれほど好きなほうではありません。
それでもこれだけの分量が一堂に会する機会を逃す手はありません。まずは足を運んで、観て、感じなくては・・・
当時(19世紀後半)の美術サロンの方針で歴史を主題にした芸術、しかも聖書よりもギリシア・ローマ古代神話を主題としたものが重要視され、その風潮に上手く乗った「歴史画家」モローは時代の寵児となったようです。
しかし、こうしたモローも晩年近くには「聖書」の思想世界と「古代神話」のものとの間でのせめぎあい、すりあわせに苦悩したそうです。
芸術家がその苦悩を命をかけて表現するからこそ、我々に訴えかけるチカラは強いものとなるのでしょう。
国立美術学校の教授の頃の弟子として、ルオー、マティス、マルケらがいました。
なるほど、顔ぶれをみると師弟関係というのは作品理解に不可欠であることがよくわかります。
文化村
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