ブラッサイ

ブラッサイというとどんなイメージをもたれるでしょうか。
アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノー、少し年代が下がってエルスケン・・・
それぞれの感性で捉えたパリの街並み、人間もよう。

そんななかでブラッサイというと処女写真集となった「夜のパリ」に代表されるように、夜を切り取った作品が印象的です。
当時の写真機材といえば、乾板に6×9フォクトレンダーカメラ、三脚。感度を考えれば三脚に据えてじっくり撮影しなければならなかったでしょうから、演出も当然したでしょう。
それでもニンゲンがとってもヴィヴィッドに描かれている。なんともフシギなチカラをもつ写真。

今回の展覧会ではブラッサイの素描(裸婦像)や彫像(鳥など)も展示されていて、ブラッサイの多芸ぶりを垣間見せてくれます。

東京都写真美術館