なにかと新聞をにぎわせている中国情勢ですが、16年度は中国仕出し貨物の差止件数が約2倍に増加し、差止件数全体に占める割合は前年の22.0%から36.7%に増加したそうです。

ところで、平成16年知的財産権侵害物品輸入差止状況ですが、権利別差止実績構成比(点数ベース)を見ると著作権・著作隣接権侵害を理由とするものは16.8%となっています(件数ベースだと1.3%)。
具体的な品目ですが、携帯電話用ストラップ等に使用された人気キャラクターなどの著作権侵害物品だったようです。

著作権等侵害事案については前年度比5割増しの差止め実績(件数ベース)となっています(知的財産権侵害物品の輸入差止件数全体としては前年比23.4%の増加)。
著作権などの知的財産権侵害物品に対する水際阻止に関係団体・税関が努力していることが伺えます。

税関による水際阻止も重要ですが、きわめて安価で常識的に見れば違法コピー商品であろうと思われる商品を買わない意識がまずは求められるところです。

記事参照

平成16年の知的財産権侵害物品の輸入差止状況:財務省

知的財産権HP:財務省関税局税関

知的財産情報センター:(財)日本関税協会