著作権・知財

2008年05月03日

新刊案内 坂田均「判例で学ぶ 著作権法入門-実践的理解をめざして」(ミネルヴァ書房)

5月15日刊行の本書は、弁護士坂田均先生による
ワークブック体裁の著作権法入門書です。

判例を素材としていて、入門書としてはちょう
ど良い分量(100件弱)、随所に注釈を盛り込み
重要判例については分量を取ってわかりやすい
判例解説がされています。

学部生の頃にこうしたワークブックがあったら
著作権法の理解も進んだろうになあ、という
思いです。

 (もっとも、20年前の学部生の頃は、
  学部の科目に「著作権法」はなくて、
  品川先生の「工業所有権法」くらい
  しかありませんでしたが)

判例で学ぶ著作権法入門―実践的理解をめざして

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2008年05月01日

新刊案内 金井高志「民法でみる知的財産法」(日本評論社)

CRICでの金井先生の講演会に参加していてもわかりますが、
金井先生は民法の基礎から知的財産法を読み解くアプローチ
をなされておいでで、わたし自身の民法の知識のブラッシュ
アップにもなって講演会はとても参考になるものでした。

4月30日刊行の本書も「民法の基礎理論からその応用として
の知的財産法を解説する
」もので、参考文献も豊富に掲載。
手元に置きたい一冊です(本文全266頁)。

民法でみる知的財産法

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2008年04月11日

学問をするということ−中山先生のすごさ

企業法務戦士の雑感さんの記事で東大を退官された
中山先生のお話が掲載されています。

企業法務戦士の雑感(2008.4.10記事)
■[企業法務][知財]師の志を継ぐものは誰か?

中山信弘先生のご業績はいまさらで言わずもがな
ですが、後進に与えた影響というのはきわめて大
きいものではないでしょうか。

2月29日のデジタルコンテンツ協会のセミナー
著作権リフォーム―コンテンツの創造・保護
・活用の好循環の実現に向けて―
」に参加し
た際、退官を控えた中山先生が思いがけず登壇さ
れて、著作権法の現状についてフランクに語って
いただいたのを聴くことができました。
先生のお人柄によって、どれだけほかの研究者が
著作権法のリフォームについて発言しやすくなる
ことか。

ところで、小倉先生ご案内の知的財産権研究会関
連記事からも中山先生が関わられた研究会の活動
が20年を経ていて、幹事のかたがたのご苦労はも
ちろんですがその学究の歴史の厚みを感じます。

BENLI(2008.4.4記事)
知的財産権研究会100回記念シンポジウム



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2008年04月10日

新刊案内「知的財産法政策学研究」第20号(2008.3)

知的財産法政策学研究」第20号が刊行されています。

北海道大学大学院法学研究科21世紀COEプログラム
田村善之先生が拠点リーダーをなさっておいでの
COEプロジェクトも3月でひとまずの区切りを迎え
られて、本号では
「連続企画:知的財産法の新たな理論の構築に向けて その7」
として、田村先生の論文「知的財産法政策学の試み
が掲載されています。

「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」研究プロジェクト:「知的財産法政策学研究」

今後は、学内に情報法政策学研究センターを設立され
グローバルCOE取得申請にむけて動かれておいでとの
ことですので、今後の北大のみなさまのご活躍を祈念
せずにはいられません。

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2008年04月07日

新刊案内「よくわかるテレビ番組制作の法律相談」

梅田康宏、中川達也「よくわかるテレビ番組制作の法律相談
(角川学芸出版 2381円)


3月刊行の本書では、TV番組制作現場での
著作権問題をはじめとする様々な法律問題
(名誉毀損、肖像、ロケ、権利処理など)
について触れられていて、興味深いものと
なっています。

筆者のひとり梅田先生は、NHK企業内弁護士
のかたです。


よくわかるテレビ番組制作の法律相談 (KGビジネスブックス)

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2008年03月24日

新刊案内「リーガル・リサーチ第3版」(日本評論社刊)

いしかわまりこ、藤井康子、村井のり子著
リーガル・リサーチ」の第3版が3月30日付で
刊行されています(索引を含め全407頁)。
監修として指宿信、井田良、夏井高人、
山野目章夫各先生。

2版のときとは本の判型も変わって読みやすく
なった印象です。
(2版と3版では同じくらいのページ数ですが、
紙質のためか、3版は厚みが薄くなり取り回し易いです)

こうした本は、つらつら眺めているだけでも
たのしくなります。


リーガル・リサーチ 第3版

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2008年03月12日

新刊案内 田村善之編著「新世代知的財産法政策学の創成」21世紀COE知的財産研究叢書4

北大田村先生の21世紀COEプログラムも5年を経て
一区切りを迎えたようです。

21世紀COEプログラム:「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」研究プロジェクト

有斐閣 書籍「新世代知的財産法政策学の創成」

2008年2月29日刊行の本書では、
14本の掲載論文のうち5本が初掲、あとは
知的財産法政策学研究」より再録あるいは
加筆再論されたものとなっています。


知的財産法政策学研究」も20号で一区切りの
ようでとても寂しい気がしているところです。

新世代知的財産法政策学の創成 (21世紀COE知的財産研究叢書 4)

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2008年03月06日

「HEAT WAVE対SME」事件和解へ

HEATWAVE 山口洋さんのブログ記事で
裁判が和解したことを知りました。


ROCK'N ROLL DIARY
和解

たいへんご苦労をされたと思いますが、
アーティストさんの気概はかならず報われる、
歴史が判断してくれると思います。


■過去のブログ記事

2007年05月15日
「HEAT WAVE対SME」事件〜著作権 送信可能化権確認本訴請求事件・反訴請求事件判決(知的財産裁判例集)〜


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2008年01月29日

新刊案内 「知的財産法政策学研究」第18号(2007.12)

2007年12月刊行の「知的財産法政策学研究」第18号では、
連続企画「知的財産権の間接侵害 その5」として田村善之教授の
検索サイトをめぐる著作権法の諸問題ー寄与侵害、間接侵害、フェア・ユース、引用等ー(3・完)
が掲載されています(31頁以下)。

著作権判例研究として、著作権侵害が認められなかった場合の
一般不法行為論に関する論考として、
山根崇邦「著作権侵害が認められない場合における一般不法行為の
成否ー通勤大学法律コース事件ー
」(221頁以下)が、
不正競争防止法関連の論文としては、181頁以下でアザレ化粧品事件を
素材とした
才原慶道「内部分裂と不正競争防止法2条1項1号の請求権者」が
収録されています。

21世紀COEプログラム:「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」研究プロジェクト


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2008年01月27日

新刊案内 山田奨治「<海賊版>の思想」(みすず書房)


小倉秀夫先生のブログ(BENLI)や池田信夫先生のblog記事で
紹介がありました2007年12月刊行の本書は、1700年代のイギリスの
法廷を舞台としたコピーライト紛争(イングランドVsスコットランド
書店主紛争)を題材にした歴史本です。

〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争



BENLI
<海賊版>の思想

池田信夫 blog
〈海賊版〉の思想


白田秀彰先生の「コピーライトの史的展開」(1998 信山社)
129頁以下に1700年代のイギリスのコピーライトを巡る状況が
記述されていますが、「<海賊版>の思想」と併せて読むと
「世界最初の近代的著作権法」(白田13頁)である1709年法
(アン法)を取り巻く当時の状況の理解がいっそう進みそうです。

なお、白田先生の論文については、The Development of Copyright
で触れることができます。

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2008年01月08日

新刊案内 永山薫、昼間たかし著「マンガ論争勃発」


漫棚通信さんの記事をみてさっそく読んでみました。

漫棚通信ブログ版 1月3日記事
マンガにおける自由と規制

07年12月31日刊行の本書はマンガをめぐる社会問題について
概括しています。

マンガと著作権にかかわる部分は74頁以下で、同人誌関係のかたや
たけくまさん、白田先生、松本零士さんへのインタビューが行われ
ています。
あとは、188頁以下で里中満智子さんのインタビューも掲載されていて
里中さんが表現することに対する気概を述べておいでで印象的です。

本書は注記が見やすくて参照しやすい体裁でした。


2007-2008 マンガ論争勃発


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2007年12月26日

新刊案内「知的財産法政策学研究」17号(北海道大学大学院法学研究科)

知的財産法政策学研究」17号(北海道大学大学院法学研究科)が
刊行されました。

本号には著作権法に係わる論文が5本(判例研究3本)掲載されていて
盛りだくさんです。

田村善之先生の連続企画「知的財産権の間接侵害 その4」では、
検索サイトをめぐる著作権法の諸問題ー寄与侵害、間接侵害、
フェア・ユース、引用等ー(2)
」(79頁以下)として
検索サイトにおけるスニペット、サムネイル、動画表示などの
我が国の著作権法上の問題が取り上げられています。
(16号ではアメリカの判例検討と日米の法理の比較論が検討されて
います。)

たとえば、スニペット(2〜3行の検索結果テキスト)の著作物性、
検索サイトにおける行為主体性、侵害阻却事由のデフォルト・ル
ールとしての「黙示の承諾の理論」などについて日本法での解釈
論が展開されています。


話は逸れますが、検索サイトにおけるスニペット表示は
ともかくとして、最近はブログ作成ソフトでしょうか、
かってに類似単語を検索してスニペットだけ寄せ集めて
つぎはぎしたまとまりのあるテキスト文章を自動的に作成
しているようなブログサイト(いわゆるワードサラダ)もあって
(アフィリエイトプログラムが目的?)、
ブログ検索をしていると酷いなあ、
というものもよく見かるようになっています。


21世紀COEプログラム:「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」研究プロジェクト


hayabusa9999 at 21:52|この記事のURLTrackBack(0)

この1年の著作権判例

今年もあっと言う間に年末を迎えました。
今年分の知財判決のいくつかは来年に公表されると思いますが、
とりあえず今年一年にブログで取り上げた著作権法と不正競争防止法、
それとライセンス契約に関係する判例を一覧表にまとめました。

2007年著作権判例一覧

2007年不正競争防止法その他判例一覧


著作権法では、保護期間(格安DVD販売)を巡る判断が多かったのと、
不正競争防止法では営業秘密関連、また営業誹謗関連の争点が目に付きました。


みなさま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

また来年もよろしくお願い申し上げます。


■追記(08.01.03)

企業法務戦士の雑感さんの知財裁判例アーカイブ一覧

[ブログ]2007年の裁判例アーカイブ
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2007年12月19日

新刊案内 岡邦俊「最新判例62を読む 著作権の事件簿」(日経BP社)

12月3日に刊行された本書は、「著作権の法廷」「続・著作権の法廷」
などの御著書でなじみ深い弁護士岡邦俊先生による判例解説書です。

「JCAジャーナル」連載の記事から62編を選択、各章ごとに論説が
加えられるという体裁をとられておいでです。
本文428ページ、掲載判例は1990年代のものから2007年『羅生門』
DVD事件までとなっています。

著作権の事件簿―最新判例62を読む

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2007年11月26日

国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA)リニューアルオープン

国立国会図書館デジタルアーカイブが10月15日よりリニューアルして
一般公開されています。

PORTA(国立国会図書館デジタルアーカイブポータル)

法曹関係者のためのHPです。経由で知りました。


たとえば、「著作権+間接侵害」で検索すると現状では
14件だけヒットします。

今後検索範囲が広がり精度が上がると、さらに便利なサイトに
なりそうです。


hayabusa9999 at 10:26|この記事のURLTrackBack(0)

2007年11月22日

CRIC11月著作権研究会「最近の著作権判例について」

11月の著作権情報センター講演会は東京地裁民事47部の平田直人判事
による判例解説でした。

この時期になると今年一年の著作権判例を回顧する講演会となるので
楽しみな講演会です。

さて、はじめに知財部の今年の現状について少しお話がありました。

11月21日までの知財事件は272件、うち著作権関連は67件で、
平田判事の印象としては、著作権事件は増加傾向にあるとのことでした。
なお、裁判所サイトに掲載されている著作権関連事件は45件だそうで
そうすると、不掲載の事案は和解事案などになりますでしょうか、
やはり和解で終わる事件もかなりの数がありそうです。

平田判事が取り上げられた判例は7つ、大きく分けて映画、ネット、
音楽からとなっています。
「MYUTA事件」などは、裁判官の価値判断のおきどころが知りたい
部分でしたが、「やっぱり判事も悩まれているんだなあ」、と
感じたところです。
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2007年11月16日

新刊案内「商標・意匠・不正競争判例百選」(有斐閣)

夏から待たされていた百選がようやく刊行されました。

中山信弘・大渕哲也・茶園成樹・田村善之編
「商標・意匠・不正競争判例百選」別冊ジュリストNo.188


11月15日刊行の本書は、Appendixを含め本文242頁、
判例130件が収録されています。

わたしが学生の頃は、ゼミでも百選をつぶすのが課題のひとつ
でしたから、いまなら知財系のゼミの教材としてたとえば
特許権や著作権なら小泉直樹・駒田泰土編著「知的財産法演習
ノート
」や「ケースブック知的財産法」(いずれも弘文堂)が
ありますが、不正競争防止法関連なら本書をメインに使うことも
あることでしょう。

百選に選定された個々の判例の先例としての意義をあらためて
見ていきたいと思っています。


別冊ジュリスト No.188 (188)

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2007年11月03日

論文紹介:南亮一「EUにおける著作権保護期間延長の経緯」

南亮一「EUにおける著作権保護期間延長の経緯」
レファレンスno.681, 2007.10, pp.85-103.

ミクシィで紹介されていましたので、ご紹介させて
いただきます。

国立国会図書館レファレンスNo.681(2007年10月)
論文PDF

国立国会図書館の南先生による論文で我が国での著作権保護期間
延長問題を考える際の一助になるものと思われます。
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2007年10月29日

新刊案内 寺本振透「知的財産権信託の解法」

10月30日刊行の本書については、すでに企業法務戦士の雑感さんが
とりあげられておいでです。

■[企業法務][知財][商事][書籍]新刊書籍紹介


特許権の信託関係のはなしなら、本書を買わなかったでしょうけど、
第2章は「待ちに待った」という内容で、買わずにはいられません
でした。(第2章「音楽に関する著作権の取扱いと信託の意味」)。

音楽原盤権のファンドはすでに立ち上がっていますが、
ミュージックセキュリティーズ
そうしたものとはべつの、音楽出版社が抱えている音楽著作権で利
用されていないものがいわば「不良債権」化してゴロゴロしています。
そうした権利を束ねて証券化できないか。そんなはなしは、昨年来
からあって著作権等管理事業法とのかねあいも含めて多少は検討し
たものの、ハードルの高さに唸った印象が残っています
(ポイントは、ITとファイナンスのフレームと法律)。

寺本先生のソフトローとハードローに対するお考えには同感で、
もっと本書を読み込んで行かなくてはと思っています。

知的財産権信託の解法

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2007年10月25日

プログラム著作物の登録に係る添付資料の取り扱い変更のお知らせ

SOFTIC(財団法人ソフトウェア情報センター)から登録申請の際の
取扱い変更のお知らせが通知されてきました。

添付資料の取り扱い変更のお知らせ

11月からですが、少しでも添付書類が減れば、それだけ使い勝手が
良くなるかと思います。
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MIAUとパブコメ

津田大介さんはじめ、ネットでおなじみのみなさんが結集して
著作権行政・立法に対して「もの申す」組織が立ち上がっ
ています。

MIAU 公式サイト

わたしも触発されて、パブコメを送って見ました。

意見募集中案件詳細
「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」に関する意見募集の実施について


「違法録音録画物、違法サイトからの私的録音録画について、
第30条の適用範囲からの除外」の論点に関してだけですが、
反対の意見表明です。

中間整理PDFを読むと諸外国の法制、30条の規定振りなど
いろいろ考えさせられますが、現状では、情報の受け手側を
規制するのはできるだけするべきではない、ということです。

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2007年10月20日

新刊案内中山信弘「著作権法」

アマゾン経由で時間が掛かりましたが、ようやく手にすることが
できた待望の中山先生の著作権法概説書。
ブログ記事でも多くのかたが取り上げているところからもその
期待度が伺えます。

著作権法



先日TBS NEWS23で「高校学園祭での演劇と著作権」を取り上げた特集で
著作権エージェントが著作者の著作者人格権を主張して、
学園祭だからといって1円も払わないで使えると思うな」(みたいな)
コメントを聞いて、吐き気がしているところでした。

そこで試しに本書の同一性保持権の部分をめくってみると(384頁以下)、
20条周りの立法の経緯、判例の集積も含めバランスよく書かれているこ
とがわかります。

Mixiの著作権コミュを読んでいても、「自称」作家さんの「こだわり
はわからないではないですが、高校の学園祭で短縮版を上演されること
にまでどうして「こだわり」を示すのか。
少しでも断りなく(挨拶無く)使われることがイヤなら、表現者をやめ
て口を閉ざして静かに生きていろ、といいたい。

デコボコの著作権法。
先生が指摘されているように「著作権法自体の破滅に繋がる」(403頁)
ような解釈論だけはなんとしても回避しなければなりません。



池田信夫 blog
所有権のドグマ

企業法務戦士の雑感
■[企業法務][知財]精神的支柱たりうる一冊

栗原潔のテクノロジー時評Ver2
中山信弘「著作権法」ようやくゲット

「知」的ユウレイ屋敷
[時事]ついにその日が来た

benli
中山信弘「著作権法」

The Casuarina Tree
【重要】パブコメ実施中

Library & Copyright
中山先生、「横浜方式」を正面から肯定です!


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2007年10月16日

北大大学院法学研究科「知的財産法政策学研究」16号(2007.8)

16号では連続企画の「知的財産権の間接侵害 その3」として
田村善之先生による「検索サイトをめるぐ著作権法の諸問題(1)
-寄与侵害、間接侵害、フェア・ユース、引用等-
」論文が掲載
されています。
(73頁以下)

検索サイトをめるぐ著作権法の諸問題について、まず、第1章として
アメリカの裁判例が検討されています。
続く第2章では、日本法に対する示唆として、1 日米の著作権侵害の
責任の法理の相違、2 著作権の制限規定の相違、まで本号では掲載され
ています。


21世紀COEプログラム:「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」研究プロジェクト
(16号のアップはまだです。)
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2007年10月11日

大場規安「共同開発契約において成果帰属を共有とする場合の問題点」(東大法科大学院ローレビューVol.2 2007.9)

町村先生のブログで東京大学法科大学院ローレビュー第2巻が
刊行されたことを知って、そのなかで興味を持った大場論文に
ついて一読してみました(ローレビュー51頁以下)。

Matimulog
journal:東大ローレビュー

東京大学法科大学院ローレビュー

大場規安「共同開発契約において成果帰属を共有とする場合の問題点」(PDF形式)


本論文は、特許権の客体となる発明を目的とした共同開発契約の
場面の「共有型」と「実施権型」(単独保有型)の相違を検討す
る内容です。

特許法と著作権法では制作物の共有に関する規定振りが違います
が、著作物の取扱いについても民法との関係など考え方として本
論説は参考になります。

プログラム開発について、わたくしが組合形式で契約書を作成した
案件を振り返りますと、今から思うと契約終了後の処理規定が不十分
で(大場論文66頁参照)、今後はこうした点も含め十分留意して作
成していきたいと思った次第です。



参考書籍

並川啓志「技術者のためのライセンスと共同研究の留意点第三版」(2004)115頁以下
中島憲三「共同研究・開発の契約と実務第2版」(2006)168頁以下
三村量一「共同著作物の利用に関する諸問題」『著作権研究』32巻(2007)38頁以下


参考サイト

経済産業省関東経済産業局
「特許・ノウハウに関する共同研究開発契約の手引き」について


■追記(07.10.24)

企業法務戦士の雑感
■[企業法務][知財]ささやかな疑問符
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2007年09月28日

安藤健二「封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで」

安藤健二「封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで
(9月刊行 だいわ文庫 840円)

末廣さんのブログ記事で紹介されていて早速読んだ本です。

Copy & Copyright Diary - 誰の意志で封印されているのか


著作権という法律面から眺めてもおもしろい話ですが、
作品が封印される背景にある、ドロドロしたところが分か
ってとても興味深い。

実際、著作権裁判、著作権紛争を眺めていると、カネより感情と
いう部分が大きいことに気がつきます。
はじめの段階で一言謝れば、の「ひとこと」が難しい
世の中であることがよくわかります。

オバQ」封印が「キャンディキャンディ」と同じく
女性達の軋轢によるものとは・・・

それにしても「キャンディキャンディ」のような名作が封印されて
しまうのはなんとも残念です。

解釈論的には、三村量一判事の
「共同著作物の利用に関する諸問題」『著作権研究』
32号(2007)38頁以下 が参考になります。

「キャンディキャンディ」アニメのような二次的著作物の利用への
著作権法65条2項、3項の類推解釈、差止請求権不存在確認訴訟
(46頁以下参照)による対応という議論に一筋の光明を見る思いが
しました。


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2007年08月21日

著作権保護期間延長問題とパスカル「パンセ」

末廣さんや一戸先生の記事で紹介されている阿部先生のCRIC
での講演録(「コピライト」2007.7収録)。その講演録(8頁
以下)で阿部先生が触れられているパスカルの「パンセ」に
あたってみたくて邦訳ですがいくつか読んでみました。


43(1000) ボッシュ版増補二

ある著者たちは自分の著作のことを「わたしの本、わたしの注解、わたしの物語、等々」という。かれらは自分の家に住んで、しじゅう「自宅では」を口にする町人根性を脱していない。むしろ「われわれの本、われわれの注解、われわれの物語、等々」と言うべきである。その理由は、それらのうちには、かれら自身のものよりも他人のものがいっそう多く入っているからだ。

由木康訳 パスカル「パンセ」(1990)27頁 白水社


*なお、この断章は「草稿原本」「第一写本」「第二写本」等になく
出典不明。
初出引用は、ヴィニュル・マルヴィル「文学的、歴史的随筆集」(1700)。
(松浪信三郎編「パスカル全集」第三巻(1959) 43頁)


自己の業績のオリジナリティやプライオリティの主張も、歴史に
対する真摯な理解、認識がなければいったいなんになりましょう。

17世紀にすでにこうして指摘されているように、著作権保護期間
延長賛成派の著作者・著作権者にはいまいちど先人の事績に対し
て謙譲の美徳を発揮してほしいところです。


Copy & Copyright Diary - 延長問題を考える上で必読の文献

ICHINOHE Blog 公立図書館で月刊「コピライト」「最新号」の掲載論文がコピーできなかった件

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2007年08月02日

ロフトワーク、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」を導入

CMS導入サイト構築業務などで先進的な取り組みをされている
ロフトワークさん(渋谷区)が、同社クリエイターサイトを
今月からloftwork.comβ版としてリニューアルしています。

ロフトワーク クリエイターコミュニティ
[loftwork.com] 日本最大のデザイナー、 イラストレーター、 映像クリエイター、その他全てのクリエイターのためのポータル

このサイトでは登録クリエイターはクリエイティブコモンズ
(CCライセンス)も採用することができます。


シブヤ経済新聞記事
ロフトワーク、「クリエーティブ・コモンズ・ライセンス」を導入 - シブヤ経済新聞 - 広域渋谷圏のビジネス&カルチャーニュース


著作権の取扱いのひとつの方策としてのCCライセンス。
サイトリニューアルでクリエイターさんと私たちとの
接点が少しでも多くなることを期待したいところです。


Creative Commons Japan - クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

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2007年07月24日

「中小企業のための知的資産経営フォーラム」

知人の公認会計士と中小企業基盤整備機構主催によるフォーラムに
参加してきました。

中小企業のための知的資産経営フォーラム
財務諸表に表れない経営資源を活かす!〜」
2007年7月23日(月)13:30〜 大手町サンケイプラザ

中小企業のための知的資産経営フォーラム


CSR報告書のような非財務情報の開示要求が、中小企業のレベルでどの
程度ニーズがあるのか検討するために参加してみましたが、

「非財務の定性情報評価を制度化した『知的資産経営報告書』の活用」
「どの会社にも適用が可能」


という点で、ステークホルダーに対する企業情報の開示トレンドとして
中小企業でもその将来の可能性を見ることが出来ました。

ただ、中小企業向けのコンサルを考えた場合、よほどのモチベーション、
融資目的の報告書作成要求などがないとお金をかけてまで非財務情報開
示報告書を揃えようとはしないでしょう。
大企業ですらCSR報告書はこれからという状況です。

もっとも、「知的資産経営報告書」という大仰なタイトルは別としても、
その内容は帝国データバンク+α(帝国データバンクのノウハウを生か
した部分)ですので、垣根は低いもの。
そもそも企業信用評価や価値評価に際して帝国データバンクの情報が使
えるモノかどうかの議論は別として、中小企業での非財務情報開示の端
緒としてとっかかり易い活用できるフォーマットであるとの印象は持ち
ました。


中小機構:経営支援:知的資産経営の支援

独立行政法人 中小企業基盤整備機構

知的資産経営ポータル(METI-経済産業省)

hayabusa9999 at 13:42|この記事のURLTrackBack(0)

2007年07月02日

「商標・意匠・不正競争判例百選」(7月下旬刊行予定)

今朝の朝日新聞有斐閣広告欄に7月下旬刊行予定の
「商標・意匠・不正競争判例百選」の文字を発見。

有斐閣 書籍「商標・意匠・不正競争判例百選」


不正競争判例百選というと、1960年代のものを古本屋で見かけますが
それ以来の新刊書となりそうです。

さっそく有斐閣のサイトを見てみると、
以下のような分量で掲載されるようで不競法でどのような判例が選択
されているのか、いまからとても楽しみです。


商標法
 1 商標法上の商品・役務=2件
 2 商標登録要件=12件
 3 商標および商品・役務の類似=5件
 4 出願・審査=2件
 5 商標権の侵害=14件
 6 商標権の侵害に対する救済=3件
 7 審判=8件
意匠法
 1 意匠=2件
 2 意匠登録要件=1件
 3 意匠の類似=5件
 4 意匠権の侵害=3件
不正競争防止法
 1 周知商品等表示混同惹起行為=22件
 2 著名商品等表示混同惹起行為=3件
 3 商品形態模倣行為=11件
 4 営業秘密不正利用行為=4件
 5 ドメイン名不正取得等行為=2件
 6 原産地等誤認惹起行為=4件
 7 営業誹謗行為=4件
 8 救済等=3件
その他=3件  計113件
〈Appendix〉17件




著作権判例百選第三版も2001年刊行ですからこちらもそろそろ
第四版を期待したいところ。


■追記(07.09.20)

ああ、どんどん先延ばしに・・・
おいしいものがお預け状態。

企業法務戦士の雑感
■[企業法務][知財] 発売延期中(らしい)

hayabusa9999 at 06:50|この記事のURLTrackBack(0)

2007年06月29日

「実践!著作権〜Part3みんなで学ぼう」参加者募集中

著作権にかかわる教育プログラムとして注目されている
兵庫の「実践!著作権」実行委員会から一般市民と
高校生の参加者募集の告知が出されています。

「実践!著作権〜Part3みんなで学ぼう」
ーコンテンツ制作を通して権利処理を学ぶー

「実践!著作権」ブログ(2007年06月28日)
「実践!著作権〜Part3みんなで学ぼう」参加者募集中です!


対象参加者を少し変えてさらにレベルの高い内容に
なりそうです。
今年度の著作権イベントの成果を期待したいです。


■過去のブログ記事

2007年03月04日
平成18年度「実践!著作権」報告書(ひょうごe-スクールコンソーシアムITコンテンツ利用研究部会編)


■追記(07.08.19)

(社)私的録画補償金管理協会発行 大貫理恵子ほか「創って学ぼう著作権〜先生と生徒の体験学習・兵庫の記録〜」が手元に届けられました。
ビジュアル的にもとても読みやすく充実した内容です。

hayabusa9999 at 10:18|この記事のURLTrackBack(0)