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2019年07月27日

BSS−PACK著作権譲渡契約錯誤事件(控訴審)−著作権 プログラム著作権確認並びに著作権侵害差止請求控訴事件判決(知的財産裁判例集)−

最高裁判所HP 知的財産裁判例集より

BSS−PACK著作権譲渡契約錯誤事件(控訴審)

知財高裁令和1.7.10平成31(ネ)10020プログラム著作権確認並びに著作権侵害差止請求控訴事件PDF
知的財産高等裁判所第3部
裁判長裁判官 鶴岡稔彦
裁判官    高橋 彩
裁判官    菅 洋輝

*裁判所サイト公表 2019.7.24
*キーワード:著作権譲渡、錯誤無効、公序良俗違反

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■事案

ソフトウェアの著作権譲渡契約の錯誤無効の成否が争点となった事案の控訴審

控訴人(1審原告) :ソフトウェア開発会社、代表取締役ら
被控訴人(1審被告):ソフトウェア開発会社

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■結論

控訴棄却

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■争点

条文 民法95条、90条

1 本件譲渡契約の全部又は一部が錯誤無効となるか否か
2 非登録プログラムに係るサンライズ社の履行請求権の消滅時効の成否等
3 本件譲渡契約の公序良俗違反(当審における追加主張)

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■事案の概要

『1 本件は,控訴人らが,原判決別紙対象プログラム目録記載1及び2の各プログラムの著作権(著作権法27条,28条に規定する権利を含む。以下,著作権に言及する場合,同様である。)を有するとして,被控訴人に対し,(1)上記著作権を有することの確認を求めるとともに,(2)被控訴人において被告製品を販売する行為が控訴人らの上記著作権を侵害すると主張して,著作権法112条1項に基づく被告製品の販売の差止め及び同条2項に基づく被告製品の廃棄等を求める事案である。
2 原審は,控訴人らの請求をいずれも棄却したところ,控訴人らがこれを不服として控訴した。』
(2頁以下)

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■判決内容

<争点>

1 本件譲渡契約の全部又は一部が錯誤無効となるか否か
2 非登録プログラムに係るサンライズ社の履行請求権の消滅時効の成否等

争点1、2について、控訴審は、結論として原審の判断を維持しています。

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3 本件譲渡契約の公序良俗違反(当審における追加主張)

控訴人らは、本件合意の悪質性を強調して本件譲渡契約の公序良俗違反による無効をを主張しましたが、控訴審は、控訴人らの主張する事実関係をもってしても、直ちに公序良俗違反(民法90条)となるものではない上、そもそもサンライズ社の欺罔行為などといった上記主張に係る事実関係を裏付ける客観的証拠もないとして、控訴人らの主張を認めていません(8頁)。

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■コメント

公序良俗違反の争点が控訴審で追加されましたが、結論に変わりはありませんでした。

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■過去のブログ記事

東京地裁平成31.2.5平成30(ワ)13092プログラム著作権確認請求並びに著作権侵害差止請求事件
原審記事
written by ootsukahoumu at 09:17│知財判決速報2019