出版法制史研究会を主催され、また、「<著者>の出版史―権利と報酬をめぐる近代」(2009年 森話社)で近代の著作権問題の貴重な資料やご論考をまとめておいでの浅岡邦雄先生(中京大学)が、千代田区立千代田図書館で7月にご講演をされます。


<展示関連講演会>
「戦前期の出版検閲と法制度」display_kenetu110520

戦前期の出版検閲は法によってどのように規定され、検閲を行った 内務省図書課はいかなる機関だったのか。 出版法制、組織体制、そして様々な禁止処分の形を通して、昭和初期を中心に出版検閲の実態についてのご講演です(3月11日の震災により延期となっていた講演会となります)。

開催日時 2011年7月2日(土)14:00〜16:30
開催場所 千代田図書館 9階
特設イベントスペース (13:30開場)
講  師 浅岡邦雄氏 (中京大学文学部准教授)
定  員 60名(当日先着順・事前申込不要・参加無料)
お問合せ 千代田区立千代田図書館
共  催 神田雑学大学

イベント展示情報・<展示関連講演会>戦前期の出版検閲と法制度|ご利用案内|千代田区立図書館

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<ミニ展示:出版検閲へのアプローチ>
― 2009・2010年度「内務省委託本」調査報告 ―


戦前期の日本では、内務省があらゆる出版物の検閲を行っていました。その実態を解明する上で、千代田図書館が所蔵する内務省委託本は、きわめて貴重な資料となります。このミニ展示では内務省委託本の特徴および、実際に内務省委託本を扱った調査の事例として高橋是清の著作『随想録』や、『女優情史』 『探偵常識』などに残された傍線やコメントへの考察が紹介されています。

期間 2011年6月27日(月)〜8月27日(土)
場所 千代田図書館 9階 セカンドオフィスゾーン内 ミニ展示コーナー

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<『千代田図書館「内務省委託本」関連資料集』刊行>

内務省委託本の概要と解説、調査報告、所蔵目録を1冊にまとめた資料集となります。

特長
■内務省委託本および戦前の出版検閲の概要をわかりやすく解説しています。
■多数の図版をカラーで掲載しており、検閲官による直筆のコメントや傍線をひいた箇所なども見ることができます。
■一般的な書誌情報に加え、検閲官印やコメントの有無など13項目から成る目録(約2300冊を収録)を掲載しています。
■内務省委託本ならびに出版検閲に関する参考文献を約100点記載しています。

書名 『千代田図書館「内務省委託本」関連資料集』
監修  浅岡邦雄 (中京大学文学部准教授)
発行者 千代田区立千代田図書館

発行日 2011年3月31日
仕様 全131ページ(カラー42ページ、モノクロ89ページ)/A4サイズ
価格 1,000円(税込)※数に限りがあります。

詳しくは、こちらをご覧ください。
内務省委託本|千代田区立図書館

■関連サイト

出版法制史研究会(中京大学・浅岡邦雄研究室) - Yahoo!ブログ