半田正夫先生(青山学院院長代行・常務理事)が新刊本を法学書院から上梓されました(2009年7月25日刊行)。

「弁理士受験新報」に連載された原稿(44回)にほかの原稿も加えた47編からなるエッセイ集となります。

目次を拝見すると、著作権の歴史に関わる「プラーゲ旋風」「桃中軒雲右衛門事件の効果」や最近話題となった著作権トピックスである槇原VS松本事件の「短いコトバの著作物性」や「森進一「おふくろさん」改作事件」、「小室哲哉と著作権の二重譲渡」、さらに半田先生のご研究に関係する「著作権とわたし」など著作権に纏わる興味深い内容となっています。

先日、東京都行政書士会著作権ビジネス研究会が半田先生をお招きして講演会を開催した際にも、半田先生はウルマーの著作との出会いに言及されておいででしたが(本書「著作権とわたし(一)」169頁以下参照)、その後の研究の方向性をも決定付ける書籍との偶然の出会いというのは、もしかしたら真摯に学究に取り組まれておいででいたからこそ自ら引き込んだ「必然」だったのかもしれません。

著作権の窓から
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