最高裁判所HP 下級裁判所判例集より

精肉石川屋産地偽装事件

仙台地裁平成21.2.25平成20(わ)707等不正競争防止法違反等被告事件PDF

仙台地方裁判所第2刑事部
裁判長裁判官 山内昭善
裁判官      小池健治
裁判官      佐藤彩香

*裁判所サイト公表 09/3/28

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■事案

精肉会社の代表取締役であった被告人が,外国産豚肉の加工品を,
国産である旨表示した上,複数の学校給食センターに対し販売,
納品し,仙台市教育委員会からその代金を交付させた不正競争防
止法違反及び詐欺の事案につき,懲役3年執行猶予4年の判決を
言い渡した事例(判示事項の要旨より)

被告:食肉加工品類販売会社代表取締役

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■主文

懲役3年(執行猶予4年)

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■罰条

条文 不正競争防止法2条1項13号、21条2項1号、
   刑法60条、246条1項


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■判決内容

犯罪事実

被告人は、従業員らと共謀の上、不正の目的をもって、外国産豚肉
加工品を「宮城県米山町」と記載させてその原産地を誤認させる
ような表示をし、学校給食センターに納品するという、一連の不
正競争行為などを行いました。

量刑の理由

小中学校関係者、児童生徒、保護者に与えた不安は大きいとの指
摘もされています(4頁参照)。

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■コメント

産地偽装豚肉の販売代金437万円余りの詐取の点も含めて、不正
競争防止法違反と詐欺罪で有罪となっています。

裁判所サイトに登載された不正競争防止法違反にかかわる産地偽
装刑事事件としては、本件のほかにミートホープ挽肉偽装刑事事
件と日本ライス刑事事件があります。

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■過去のブログ記事

2008年4月10日記事
ミートホープ挽肉偽装刑事事件
2008年5月15日記事
日本ライス事件