「裁判例コンメンタール刑法」 

川端博、西田典之、原田國男、三浦守 編

立花書房


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立花書房創立60周年記念出版シリーズ第二弾として
位置づけられた「裁判例コンメンタール刑法」全三巻。
その第一巻が刊行されました(7月10日付)。

裁判官・検察官・学者総勢42名の執筆による
刑法コンメンタールです。

第一巻は1条から72条の刑法総論部分。
639頁ありずっしりと重みが伝わってきます。


過日、川端博先生と立花書房の専務をお迎えして
同級生とともに会食をする機会を得ました。

専務のお話では、本書を実務家、公務員、ロースクール生にも
広く使ってほしいとの思いから値段設定をかなり下げた
6800円)とのこと。

編集作業の苦労話など、興味深いお話が伺えました。


司法試験の採点、また刑法各論の基本書も執筆中でおいでの
川端先生の多方面でのご活躍振りにはいつもの事ながら
頭が下がります。


Yahoo!ブックス - 裁判例コンメンタール刑法 1 - 川端 博 他編 西田 典之 他編


■追記(06.7.9)

ベンヤミンのことばでしょうか、

人間は、ボートを漕ぐように背中から未来に入っていく

を引き合いに出されて歴史に対する認識の大切さを
強調される川端先生。
自説のプライオリティを
主張するためには
過去を知らなければなりません。

先生の常日頃からの教えがあるからこそ、
「著作権」(オリジナルに対する敬意)に関係した
仕事をしている今の自分があるのかもしれません。