どーる辻村寿三郎籔内佐斗司与 勇輝といったビッグネームが発起人となって開催された創作人形の公募展。

創作人形作家43名+公募入選者97名の作品が一堂に会しているので、現在の人形作品を俯瞰するにはまたとない機会。

ムットーニの作品も2点展示されていて、5分ごとに光輝きます。


さて、カタログが会場で販売されていて購入しましたが(2100円)、
よくみると発行は2004年3月。
公募展作品審査が2004年初頭に行われていてその後に同種の展覧会が
あったのでしょうか。

本書のなかで美術評論家の米倉守さんが文章を寄せられています。
そこでは公募作品審査の際にジュサブローさんが、
人形がしっかりと独立していなければならない」ことを強調されて
両足で立ち合わせない作品に対しての議論が重ねられたことについて
触れられています。


人形の「姿」自体のもつ意味。
人形が「ひとのかたちを模したもの」というテーゼを与えられた場合
その表現には一定の枠がはめられるのかもしれません。


なぜニンゲンは、人の形を模したものをつくろうとするのか・・・

押井守監督作品「イノセンス」でも語られていたフレーズが
いままた改めて思い起こされます。