キュビズム
フィリピン、韓国、インドネシアなどアジア11カ国のキュビズムに分類される作品の展覧会。
アジアという地域の作品によってキュビズムと近代美術の関係を検証しようという意欲的な展覧会でした。

ピカソやブラックの系統での「キュビズム作品」として捉えると、アジア各国で作品上文化的な面での偏差は感じられませんでした。
ピカソやブラックの「対象よりもフォルムの追求」という実験は、文化という「縦軸」よりも文明という「横軸」に親和的なのかもしれません。

芸術家はこのような実験を試行錯誤しながら行い、自身のバックボーンとなる文化・風土的要因と融合させて独自の作風を確立していくことになるのでしょう。

10月2日まで

なお、10月25日からは「ドイツ写真の現在」巡回展覧会が開催されます。


東京国立近代美術館