旧聞に属しますが先月の青色発光ダイオード控訴審。一審での原告勝訴の200億円支払いとうってかわっての和解6億余。訴訟当事者にとっては天と地の差でしょう。中村博士のLED特許に対する貢献が本当はどの程度だったのか、会社側に立った本も出版されて判断の難しいところです。裁判所の和解に関する考え(参照)を読んだ限りでは企業経営ということを強調、また本人貢献度を5%と低く見積もり。一審では50%の貢献度が認定されていましたので実際のところはどうだったのか。こうした状況で原告訴訟代理人が和解を強く勧めた最大の理由はなんだったのか。
さて、話は逸れますが訴訟代理人の弁護士事務所のHPを見ると、代表者のひととなりが垣間見えてくるようです。訴訟の勝敗一覧表が掲載されているところは目を見張るものがあります。

青色発光ダイオード―日亜化学と若い技術者たちが創った

追記:弁理士のいわゆる「クレーム」の重要性について論説参照。